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呑み込んだ言葉のお話 ( R18 ) ハイキュー

第2章 射抜く瞳


影山目線






「沙奈、さん」





窓辺に立つ、沙奈の横顔を見て
声掛けずにはいられなかった



切なげに伏せられた目線の先にいるのは
後輩の頭を撫でる及川先輩



ドロリ と胸の中で何かが渦巻く感覚がした





『ッ .. びっ、くりした』

と焦った顔で振り向いた沙奈の目が

ゆっくりと俺を捉える


その視界に入ることなんて
もう一生こないと思っていたのに


そう思うと胸の奥があつくなって
さっきの黒く渦巻いた感覚が消えていった






名前を覚えてくれていること

俺の話に少し、笑ってくれたこと






その全部にやられちまった俺は










「俺、沙奈のこと好きだ」









誰にでも優しい所も

本当は負けず嫌いな所も

持久走が苦手な所も

昼の弁当を楽しみにしてる所も

その綺麗な目も







そういうところ、

本当は全部全部

大好きだった














「ありがとう」













本当にありがとう




及川さんと





別れてくれて
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