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氷華血鎖【鳴門】

第39章 一部・変化


双子は基礎的な術しか使えない、否、使ってはならない。チャクラの消費の多い術を使用してしまえば命が危ないから。健康な状態で生まれていれば………いえ。これはチヅルさんに殺されてしまいますね。一番そう思ってるのはチヅルさんでしょうから。



「ミツさんは忍術だけならギリギリ上忍になれるかなれないか、ですね」

「チヅルの教えを身に付けられない様だと中忍止まりだな」

「厳しいですねぇ」



そう言えば昨夜はイタチさんとチヅルさん、ご一緒に寝られたみたいですけど………営んだ形跡も雰囲気も無い。周りを気にして健全なお付き合いをなされているんでしょうか。



『ふぅ…じゃあアタシは夕飯の支度してくるから二人共適当に相手してあげてよ』

「おや?良いんですか?」

『多少の怪我なら許します。どうせ治すのアタシだから』



やれやれ、と腰を押さえながら村に戻って行く。
あーいや、ちゃんと営んでますね、アレは。
これまで観察してきた感じだと腰痛持ちと言う訳では無さそうなのに腰を摩ると言う事は2パターン。血の匂いはしないですし…うん、心配しなくて良さそうですね。



「コウノトリ、早く見付かるといいですね」

「なかなか見付からないって姉様言ってた」

「妹か弟、早く欲しいなぁ」



おや?そう言えばいつの間にかイタチさんのお姿が見えない………と言う事はチヅルさんと一緒なんでしょう。いやぁ若いって良いですねぇ。





※※※





-ふらっ…-



『っ!』



-トサ…-



『…っ、イタチ、さん…』

「具合が悪いのか?」



少し様子が変だったチヅルを見張っていれば案の定ふらついて、その身体を支える。昨夜、無理をさせ過ぎたか。



『違うの。体調はすこぶる良好なんだけど数ヶ月前からたまに貧血がね』

「何か視えてるのか?」

『………視えてるのはアタシと弟妹の死相だけ。でも視える時の貧血とは違う』



鉄分足りてないのかな、と眉間に皺を寄せながら考え込む様に唸る。顔色は悪く無い様に見える………何事も無いと良いが。




















→To Be Continued.
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