第2章 松ノワール長男との話
まるで私の声が聞こえたように青年はそばに置いてある血痕のついた洋服からくしゃくしゃになった写真を出して見せてきた。
そこには顔の丸いおじさんと、おじさんとは似てないけど同じ顔をした六人の青年が写っていた。
その中の一人は私の目の前にいる。
なまえ「本当だったんだ…」
?「だろ?で、お前何なんだ?俺の兄弟はどうしたんだ?」
なまえ「私はなまえ。あなたの兄弟はいなかったわ。あなたは?まだ名前を聞いてないわ」
?「……紅松(ホンツォン)」
なまえ「よろしく、紅松」
こうして怪我が治るまでの間、紅松は私達の家にいながら兄弟を探すことになった。
私もいろんな人に聞いたけど手がかりは掴めなかった。