• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第3章 手紙


ーOsideー


変わらず届くニノへの手紙。

ニノはもう慣れたなんて強がってるけど、やっぱりどこか元気がなくて。

ずっと気になってた。

そうしたら昼休み、2人になった途端にニノから相談があると言われて。

「呼び出された!?」
「うん」

今朝届いた手紙の中に、呼び出しのものがあったらしい。

あんなに翔くんとラブラブしてるのに、それでもニノに告白しようと思う根性あるやつがいるのか。

ちょっと感心してしまう。

「まさか行かないよね?」
「え?行くよ?」
「ええっ!?」

一応確認してみたら、ニノはあっさりと行くって言うから驚いた。

なんでわざわざ告白されに行くのさ。
怖い思いしたばっかなのに。

何とか思い止まらせようとしたけど、ニノは行くことを決めてしまっていて。

翔くんにも散々止められたみたいなのに何で?

天の邪鬼なとこがあるから行くなと言われると行きたくなるのか?

「本当に行くの?」
「行く」
「なんで?」
「だって···俺だって翔ちゃん好きだもん」
「はぁ?」

頬をピンクに染めて力強く宣言するニノはとても可愛いけども。

この流れでなんで翔くんの話になるんだ?

「ニノが翔くんを好きなのは知ってる。でも今関係なくない?」

ちょっと理解できなくてちゃんと説明してもらったら、どうやらニノは嫌がらせの延長の呼び出しだと思ってるらしい。

「翔ちゃんファンからの呼び出しならさ、逃げたら負けな気がするじゃん」

ニノは謎の闘争心に燃えていて。

いや、その闘争心はムダだと思うけど。

だって十中八九告白だろうからね。

「嫌がらせって決まったわけじゃないでしょ?違ったらどうするの」
「違ったらって告白とか?」
「そう」

なんだ、分かってるんじゃん。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp