第4章 ハニー・ナースコール③
七七七は、潜入先での休憩中、ボーッとご飯を食べながら、今までの事を振り返っていた。
あの夜の後、高杉と話した感じでは、あのリネン室での夜のことさえも忘れてしまっているようだった。確かにまたデートにでも誘われてしまえば、厄介は厄介だが…。
とにかく、淫魔の検討がつかなくなってしまった。時期的には、そろそろ被害者が出てきてもおかしくない。でも、高杉の件もあっし、この科で事件が起きているという情報自体、少し信ぴょう性が揺らいできている。
七七七は時計をチラリと見て、溜息をつきながら席を立った。