第3章 ハニー・ナースコール②
目をつぶって、集中する。色んな動き方をして、自分が気持ちいいと思う動き方を探す。
胸を揺らしながら腰を振る七七七の姿は、本当に一生懸命で、扇情的だった。たぶん、自分が今とても男が喜ぶことをしているという自覚がないのだろう。
小さく声を漏らしながら、色々試していた彼女だったが、ふと目を開け、困ったような瞳で夢野を見つめてきた。
きっと見つけられなかったのだろう。夢野が優しく他の動き方もレクチャーする。
恥ずかしさに戸惑いながらも試し、いい所を見つけた様子の彼女は、その動きを加速させていった。
「ぁぁっ…んっ…」
催淫効果もあるだろうが、むさぼるように、腰を動かす七七七。そして、ついに彼女は絶頂を迎えた。
その瞬間に夢野は、彼女の精気を刈り取る。
枕に両手をつき、息を荒らげる七七七。そんな彼女を夢野は、優しげな瞳で見つめる。
夢野にとって、七七七はとても都合のいい存在だった。
こんな仕事なのに、一生懸命にやってくれるし、精気も気まぐれにもらえる。恋人ではないから、女性関係には口を出してこないし。他の女の子みたいにスレてない感じも、この様な関係ならむしろプラス要素だった。
夢野は、身体を起こし、七七七を反対側へ押し倒す。
「よくできたね。じゃぁ今日は終わりにしようか。」
そう言って、彼は自分勝手に腰を振り始める。彼女は制止するが、聞かない。
彼女も絶頂に向かっているらしい。シーツをギュゥッと握りしめている。
「やっぁっ…終わりなら抜いてっ…あんっあっあっ」
1度くらい、本気の彼女に求められたいような気持ちもある。だけど、そうなるときっとめんどくさいことになるんだろうな、とかボヤっと考えてるうちに、下半身は欲望を吐き出した。