第3章 ハニー・ナースコール②
「!?」
「お疲れ様だね。七七七。」
「ど、どうでしたか…」
あまりの出来事に頭がついていかない高杉。
「うーん、人間だね。彼。」
「…やっぱり…」
「え?え?」
高杉を置いてけぼりに話は進んでいく。
そして、夢野は改めて高杉に身体を向ける。
「という訳で、今晩のことはなかったことにしておくね。」
ニコやかな笑みを浮かべ、夢野は呪文を唱えた。
「一体…どうなって…」
その呪文を聞いた高杉は意識を失い、次に気がつくと、自室に帰っていた。
「俺…寝てたのか…」
今日の夕方あたりからの記憶がない。どこかへ行く予定だったような気もするが、そんな予定は存在しない…。
彼は奇妙な体験にしばらくその場から動けずにいた。