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【BANANAFISH】Lullaby【アッシュ】

第5章 叶わなくても









・・・随分昔の夢を見ていた。
ブラインドの隙間から漏れてくる太陽の光で、もうすぐ日が沈むことを知る。

今日は火曜日。
今日は図書館に行く日。
・・・・・・アッシュに会える日。

痛む両手首を自分の身体に引き寄せると、ジャラ、と重たい音が鳴った。
手首から伸びる鎖が、ベッドの端に繋がっている。
この鎖を外さない限り、私はこの部屋から出ることは出来ない。

無理矢理ここに連れて来られてから、もう一週間が経っていた。



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