第2章 出会い
視界がゆらゆら揺らぎ、眼に映るのは暗闇だけだったーー。
目を開ける。
一瞬、またあのコトが起こるんじゃないかと思った。
夢のように、アレが繰り返されるのかと思った。
でも違った。
星がルルアを照らしている。
死んだ人間は、星になる。ということを聞いたことがある。
あれのどれかにままがいるのかもしれない。
「つめたっ…」
顔に何か冷たいものがあたり、思わず声を漏らす。
(雪……?)
それは、白く柔らかい雪だった。
何年かぶりに見る雪に、気持ちが高鳴る。
降ってきた雪に、もう冬になったんだなと実感した。