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何度だってあなたとなら【ONE PIECE】

第7章 始まる物語





『もう、わたしを裏切らないって約束したのに…』

女はそういい大きな瞳に涙を浮かべる。

頬に涙が伝う。
その涙を救ってやろうと手を伸ばす。

だが、手が届かない。

どんどん離れていく後ろ姿をただ見つめる。
後ろ姿はだんだんと小さくなっていく。

追いかけたい。行くな。と心が叫ぶ。

だが、足が動かない。

『おい!』

声に出す。

俺を置いて行くな。

『おい!』

振り向いてくれ。

彼女の名前を呼ぼうとする。
だが、名前が出てこない。

『行くな!!』

声を荒げて叫ぶ、だが彼女には届かない。

彼女は暗闇の中へと消えて行った。



























ーーー

「はぁ、はぁ…」

呼吸を整えようと息を吸う。
ドクンドクンと心臓が脈を打つ。

ダラダラと流れる汗をタオルで拭きながら、息を整える。


「…クソッ」

胸糞悪い夢だ。


ガキの頃から見る夢だったが、いつからかこの夢が頻繁に現れるようになった。

「気分悪りぃ…」

ローは眉間に皺を寄せ、頭を起こし、洗面所へと向かった。



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