第4章 危険のサイン
「まぶしっ…」
人のいない海岸まで行くと、眩しい太陽がひなを照らした。
(これで、大丈夫…)
ひなは先ほどの光景を思い出した。
乱れた女の人の秘部にはちゃんとローの手があって。
あの指で音を立てていたと思うと、鼻がツンときた。
あの時わたしはたしかに発動した。
(わたしたち、恋人同士じゃないのに…。)
「意味わかんない」
ローがいや。
わたしのこと、好きって言ってたのに。
あぁ、ベポはローがあんなことをしに行ったってしってたんだろうな。
あれがローの日課なのかもしれない。
ズシリと重くドロドロした気持ちが溢れた。
「このままじゃ、船戻れないよ…」
ひなは体操座りをして、疼くまるようにして目を閉じた。