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夢繰り屋 凛 第六章

第4章 図書館では、お静かに。


「なぁ、凛ちゃん。…冗談やと思ってるやろ。」

…意地悪そうに笑いながら、翔太君は
言葉を続けた。

「ほんまに、あわよくばって、下心あるんやけど。
 ってゆうたら、どうする?」

!?
お…落ち着け私!!
えっ?翔太君って、浩二君の親友だよね。

…絶対、からかわれてる!!
『類は友を呼ぶ』やわ。
オタオタする私を見て、面白がってるだけなんや。

一人『百面相』状態の私に、

「…凛ちゃん?聞いてる?」

翔太君が覗き込んだ。

「ちっ!!近いって!!」

思わず大きめの声を上げて立ち上がった私は、
やかましい…と、頭を小突かれた。

振り向いたそこに、浩二君が立っていた。

「ぎゃ~!!」

私の奇声が静かな館内に響き渡って…
三人揃って、図書館から追い出された。

図書館では、お静かに…。


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