第15章 ウォーターセブン 中編
急いで主人公のいる一階に降りたが、心配した通り彼女はすでに数人の男に囲まれてしまっていた
「ぜひ私と一緒に、向こうで語らいませんか?」
「いやいや、私とあちらでお酒などいかがですか?」
主人公は困惑し、傍目からでも困っている様子がよくわかった
「連れがいますので。あの、、通してください。」
「お連れの方は男性ですか?あなたのような美しい方を1人にさせとくなんて。」
そう言うと真っ赤なマスクをつけた男が、主人公の手を取り、その手に口づけをせんばかりに近づいた
「主人公!」
素早く2人の間に入り込み、主人公の腰を持って自分の後ろへ匿う
仮面舞踏会で名前を呼び合うのは不粋ですからね、と秘書屋に事前に言われていたが、そんなこと知るか
「、、、俺の連れだが?」
「し、失礼!」
マスク越しからでもわかるローの眼光に怯んだのか、集まっていた男達は蜘蛛の子を散らすように退散していった
「大丈夫か?」
「会えてよかった。私、ロー達を探してたんだけど、どこに行けばいいかわからなくて。」
困り顔でそう言う彼女は、自分がいかに人を惹きつけているか自覚はなさそうだ
自覚がないのも問題だが、、、、改めて彼女を見ると他の男が思わず声をかけたくなる気持ちもよくわかった
施された薄化粧は、彼女の美しさをより際立たせていたし、複雑に結い上げられた金色の髪には、真珠の髪飾りが品良く飾らており、主人公に実によく似合っていた
シンプルな分、デザインにこだわっているドレスなのだろう
細く括れた腰を強調するようなデザインは、その分胸を豊かに見せている
主人公の楚々とした美しさと相まって、なんとも言えない色香が漂っていることには、彼女自身は全く気づいてない