第15章 ウォーターセブン 中編
色んなことが、一度にありすぎて言葉が出てこない
主人公の手の中には、シーグラスが入った瓶がしっかりと握られている
先程、雑貨屋にてローが買ってくれたものだった
―――夢じゃない、、、
主人公の胸が熱く締めつけられる
棚に並んでいるシーグラスを見た瞬間、ローと過ごした日々が鮮やかに思い出され主人公は泣きそうになった
同時に、自分の罪深さを改めて思い出した
どんな経緯であれ、主人公がローを傷つけ裏切ったことは事実だ
自らの罪深さを嘆いてみても、赦してほしいと思ったことはない
そう願うのは、自分が救われたいだけだとわかっているから
自分の罪の重さに耐えられなくなり、赦しを求めてしまうのはあまりにも身勝手すぎる
だから主人公は、一生罪を背負って生きていかなければいけない
ローから憎まれるのは当然だったし、自分を信じてほしいだなんて、口が裂けても言えるわけなかった
それなのに、、、
『もう一度、お前を信じてみようと思う』
ローが、そう言ってくれたことが信じられなかった
こんな主人公に、ローは再び手を差し伸べてくれようとしている
償う機会をくれようとしているのだ
再び涙が滲みそうになりながら、主人公は隣を歩くローを見つめた
「、、、どうした?」
「な、なんでもない。」
こちらを気にしてくれるローの雰囲気も、言葉は少なくても柔らかくて、、、主人公はまた泣きそうになってしまう
―――最近、涙もろくて、、、だめだわ
小さい時は泣き虫な方ではあったが、大人になってからの主人公はそんなに泣く方ではなかった筈だ
それなりに強くなったと思ったのに、、、ローといるとどうしても感情が大きく揺さぶられ、主人公の涙腺は緩みっぱなしだ
これでは小さな頃と変わらない