第14章 ウォーターセブン 前編⚠
シーグラスが入ったガラス瓶に手を伸ばすと、隣りにいる主人公が小さく体を強張らせた
外野からは黄色い声が再びあがっていたが、今度は全く気にならない
ガラス瓶を手に取ると、ローの手の中で小さな淡い光達がカラカラと音をたてた
「、、、、、。」
「、、、、ロー。」
泣きそうな声で名前を呼んだ主人公の小さな手をとると、ローはガラス瓶をその掌に置いた
そのまま細い指先ごと、握りしめる
「、、、、あン時みたいに、、」
ガラス瓶ごと掴んだ彼女の小さな指先は微かに震えていた
それだけで、、、ローは心臓を強く掴まれた気持ちになった
もう、取り戻すことはできないと思っていた感情だ
―――主人公が、、、好きだ
憎しみが消えたわけではない
疑念が消えたわけでもない
だが―――
どう足掻いたって、結局はこの答えにたどり着いちまう
だから
「、、、、もう一度、お前を信じてみようと思う。」
こちらをバッと見上げた主人公の澄んだ瞳には、みるみると透明な水の膜が張り詰めていく
大きな蒼い瞳が、涙で滲んで揺れた
「お前を船に乗せた時、酷いことを言った。、、、、悪かった。」
「、、、、っ、、」
涙を見られたくないのか、再び俯いた主人公はその首をブンブンと横に振った
「、、、っ、、、う、、っく、、」
こらえきれない嗚咽を、必死に飲み込もうとしているのか、小さな肩が震える
そしてゆっくりと、、、
主人公のもう片方の小さな手が伸びてくると、まるで助けを求めるかのようにローの手をしっかりと握りしめた
小さな両手が祈るようにローの手を強く握った
「、、、、あ、、ッりがと、う。」