第13章 一進一退
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「おいッ!」
ローは自分の腕の中で、崩れ落ちる主人公の小さな身体を抱き止めた
まさか窒息させてしまう程に、自分は冷静さを欠いていたのだろうか?
無理矢理に唇を奪ったのは自分なのに、心臓がドクドクと嫌な音を立てる
すぐに頭は切り替わり、呼吸、顔色、、彼女の状態を確認した
、、、、、、、窒息させたかと思ったが
それは、杞憂だったらしい
ローは自然と安堵のため息を漏らした
腕の中の彼女は酷く青褪めてはいたが、、、、その小さな身体からは規則的な息遣いが静かに聞こえている
どうやら彼女は気を失って、そのまま深い眠りについているらしかった
―――無理もねェ、、、か
とりあえず大事ではないが、よかったとはとても言えない
診察なんてしなくても、彼女を見れば原因はすぐにわかった
形の良い顔は可哀想なくらい青褪めていて、目の下にはよく見ると隈ができている
ほぼ毎日、自分が主人公を抱き潰していたのだ
それも酷い方法ばかりで、、、、
その間、コイツは病院の仕事も教会の仕事もこなしていた
加えて毎日ではないにしろ、ベポ達の飯まで作ってやっていたのだ
海軍のことも然り、、、完全に極度の疲労だ
昨夜だって乱暴にはしなかったものの、彼女にとってはかなりの負担になったに違いない
彼女の薄い瞼の裏をそっと捲ってみると、本来なら赤い血管が在るべきそこは、白に近い色をしていた
貧血、、、、加えて軽い栄養失調もあるのだろう、血色も悪かった
「クソッ、、、」
思わずそう言わずにはいられないほど、光の下で見る彼女は頼りないくらい痩せてしまっていた
何故いままで気が付かなかったのか
いつも彼女を抱くのは夜だったから、、、などと言い訳なんてできやしない
―――とにかく、このままにはしてはおけねェ
気を失ったままの主人公を抱え上げ、軽すぎる身体を急いでベッドに運んだ