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星の舟【ONE PIECE】

第13章   一進一退 




コラソンの事を思い出すと、幾分かは冷静になれた


優しかったコラソン

彼はローにとってはかけがえのない人だった

それなのに、死という最悪の形でローから彼を奪ってしまったのは他でもない主人公だ

決して許されない主人公の罪


わかってるのに、、、、それでも主人公はローの側にいたいと願ってしまった
 


―――なんて、自分勝手な、、、


 
そんな自分に吐き気がした



それに、、、、、



主人公のローに対しての気持ちは、物語のように美しく清らかなものでは決してない

彼の命令だからと、自ら服を脱ぎ何度もローに抱かれた

その度に泣いてしまったが、本心では愛しい人に抱かれていると喜びの方が勝っていたのが真実だ

結局主人公は、ローから復讐される為ではなく、自分の為に彼に抱かれていたに過ぎない

そんな浅ましくも卑しい恋情だ

彼は復讐なんて何一つ果たせてない

自分自身は決して誤魔化す事ができなかった





それでも、、、、





瞬きも忘れ主人公はローを見つめた



溢れてしまいそうな気持ちに胸が苦しくなる



―――ローを愛してる



いくら醜い恋情だとしても、もう彼から離れるのは嫌だった




答えのその先を促すように、ローもまた複雑な表情を滲ませながら言葉に詰まった主人公を見つめた

ひりつく空気が二人の間を流れ、至近距離で見つめ合う眼差しに焦点がぼやける

すぐ間近に感じる彼の吐息や触れそうな唇が、泣きたくなるほどに愛しかった




『愛している』そう打ち明けたが最後、きっとローは主人公を心底軽蔑するだろう

聖職でありながら肉欲に堕ち、更には勘違いも甚だしく裏切った相手に愛を告げようとする女

そんな女を一体、彼はどう思うだろう

なんなら今すぐにでも島に引き返して、船から降ろされるかもしれない

今まさに口に出そうとしている言葉は、ローの側にいたいなら決して口に出してはいけない言葉ではないだろうか

言った途端に全てが壊れてしまう

例え歪な関係でも、自分はローを繋ぎ止めておきたいと思ってるのだから、、、





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