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星の舟【ONE PIECE】

第13章   一進一退 







もう二度と会えないと思ったから

手紙を書いた




思えばローに手紙を書いたのは初めてだった

シャチ、ペンギン、ベポへの手紙はスラスラと書けたのに、、、

ローへの手紙は宛名を書いただけで、そこからペンが進まなかった




伝えたい事はたくさんあった


改めて10年前の事を謝りたかった

たくさん酷い言葉をぶつけたこと

たくさん傷つけてしまったこと

苦しい思いをさせてしまったこと

、、、、そしてコラソンのこと

その全てを謝りたかった



あとは、これからの長い航海のこと

くれぐれも無茶はしないでほしい、とか、怪我や病気には気をつけて、など、、、




そして―――

そして―――


今でもローが、、、、大好きだということ






でも、どの言葉も書けなかった

泣けてしまうくらいに、何一つ書けなかった





何故ならローは、私の言葉なんて望んでいないとわかっているから

  

憎んでいる相手から心配されても、ローにとってはきっと不快なだけだ

ましてやただの紙切れの謝罪など、、、、

所詮、全ては主人公の自己満足に過ぎない

謝罪することで、自分が楽になってしまいたいだけ、、、、


それは絶対に許されない

主人公は一生、罪を背負い続けなければならないのだ


いくら望んでも主人公がローの側にいたいなんて、叶うはずがない

そもそも、そう望む権利すらないのだ

それが主人公への罰なのだから



涙で視界が滲んで、やはりペンを置こうと思った




しかし一言だけ、、、

一言だけ伝えたいと思った





奇跡のような再会、そして歪な契約

たくさん涙を流したが、彼に触れられるのが嫌なわけではなかったのは自分自身が一番よくわかっている

彼は最後に主人公に夢のような時間までも与えてくれた

あの時、確かに主人公は幸せだった


ローの存在があったからこそ、今まで主人公は生きてこれたのだ

 


やはり、伝えたい言葉は決まっている





生きていてくれて

そして自分と出会ってくれて




ありがとう、、、、と






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