第11章 忍び寄る闇 ⚠
心までも満たされ、主人公の中で蓄積され続けている熱が限界に近づいていた
今までにない大きな熱量の波に飲み込まれそうな予感に、ローの手をぎゅっと握る
それを合図に、最奥が一際に強く貫かれる
「、、、あ、、や、、ぁああ―――!」
ローの腕の中でビクビクと震えながら、主人公は白い喉を晒して切なく達した
そんな主人公を片手でかき抱きながら、少し遅れて彼もまた切なく小さく呻いた
「、―――、ッ、、」
熱い楔がズルリと引き抜かれたかと思うと、再び下腹部に熱い迸りが広がる
そのまま息を詰めたローに、痛いほどに抱きしめられ二人でシーツに沈みこんだ
彼の胸に素直に身体を預ければ、お互いの荒い息遣いしか聞こえなかった
重なった鼓動は一つになり、まるで二人で一つの心臓を共有しているよう
たった一度の偽りの行為
それでも、、、
幸せだと、、、そう思った
ローは長い間、そのまま主人公を抱いて離そうとはしなかった
いつもなら行為が終わると、顔も合わさず素早く身支度をして出て行ってしまうのに、、、
最後まで、ローは恋人のように演じてくれてるのだと思い、主人公の視界はまた涙で滲んだ
―――これでもう、ローとは一生会えない、、、
―――でも、大丈夫、、、生きていけるわ、、、
何も考えたくなかった
お互いのまだ少し乱れた呼吸が静寂が包み込む部屋で、ローの胸に身を寄せてその力強い鼓動を聞いた
鼻腔まで彼の香りで満たされ、幸福感に満たされる
途端に疲労感が襲ってきて、心地よいローの体温に包まれたまま、やがて主人公は意識を霞ませた
繋いだままの温かい手は、最後まで離される事はなかった