第11章 忍び寄る闇 ⚠
自分でつけた噛み跡を舌で丁寧に擽りながら、主人公の頬を撫でたローの手が、首すじをなぞり、さらにその下へと移っていく
そのまま、ゆっくりと一糸纏わぬ姿にされた
いつものように、自分だけがそんな姿にされるのかと思ったら、、、、一旦、ローが起き上がり、自らの服を脱ぎ捨てた
彼も自分と同じ姿になった事に驚き、目を見張ったのは一瞬だけ
主人公はそれ以上に彼の肢体に目を奪われた
均整の取れた長い手脚に、一切の無駄がない引き締まった筋肉
それらは鍛えただけでは決してつかないであろう類の肉体、まさに戦う為の体躯だった
はっきりと割れた腹筋に細くしなやかにくびれた腰は、男性だというのに色香さえ漂わせている
そして、その荒々しくも美しい筋肉を覆うように描かれたタトゥー
(、、、、きれい、、)
主人公は思わず手を差し伸べて、ローの左胸に触れた
ドクドクと力強い鼓動を掌に感じる
彼が生きているのだと何度でも教えてくれる
「ローの心臓が、動いてるわ、、、」
そう呟けば、当たり前だバカ、と言われ、そのまま抱き寄せられた
お互いの肌が触れ合い、全身がぴたりと沿う
その滑らかな肌の感触に驚く
肌と肌を重ねる事は、こんなにも安心するものなのだと主人公はうっとりと目を閉じた
そんな主人公を、ローはしっかりと抱きしめてくれて、、、、心から幸せだと思った
ローの声や視線、態度の全てが優しい
まるで主人公を慈しむように触れてくれる
湧き上がる喜びと同時に、これまでの情事を思い出し胸が軋むような痛みを覚えた
こんなにも違うものなのだ、、、、
―――欲望の捌け口でも構わないと思っていたのに、、、、
改めて、自分がローにとってどれだけ疎ましい存在だったのかを突きつけられた気がした
――― 一晩だけ、夢を見られるんだもの、、、
今は余計な事は考えたくなくて、ローの背中をぎゅっと抱きしめた