第9章 届かない気持ち
翌日
今日はタウロスさんが、ハートの海賊団の船を見てくれる日
本当は主人公は街の病院への勤務予定だったが、どうしても船のことが気になり、、、、
昨日のうちに、院長にできれば休みたい旨を伝えてみた
院長は目を真ん丸くしたあと、こりゃ、驚いた、と笑った
いくら休めと言っても、1日だって休まず働いていた君だ。病院はなんとかなる。1日と言わず、1週間でも10日でも好きなだけ休みなさい。なんなら旅行でも行くといい、とまで言われてしまった、、、
流石にそこまでは甘えられないが、とりあえず今日のお休みは確保できた
約束の時間まで、もう少し
主人公は朝からある物の準備をしていた
「よし!できたわ。」
そして、時間になると、その荷物を持って家を出た
意気揚々と家を出たが、、、ふいに昨日のベポの言葉を思い出してしまった
(キャプテンね、ブロンドや蒼い眼の女の人が苦手みたいなんだ。この2つだけは駄目みたいで、、。)
急に足取りが重くなる
やはり、私は行かないほうが良いだろうか
タウロスさんを紹介した責任もある
でも、私がいなくてもタウロスさんならきっと、ちゃんと船を見てくれる
でも、ローはきっと私の姿は見たくない筈で、、、、
あれこれ考えているうちに
船着き場に到着してしまった
「大きい!」
思わず声をあげる
それは、船着き場に停めているロー達の船を初めて目にしたから
すごい!すごい!、、、この船でロー達はたくさんの航海をしてきたのね
昨日シャチ達から聞いた、数々の冒険の話を思い出し、ドキドキと心が踊る
海王類に体当たりされたり、早船の海軍から見事に逃げ切ったりと、この船の武勇伝もずいぶんと聞かされた
先程のモヤモヤした気持ちもこの船の前だと些細なこと過ぎて、なんだか恥ずかしくなるくらいだ
なんて、堂々とした立派な船なんだろう
確かに古い、だからこそ逆に安心できるようなどっしりとした風格、そんな船だ
言うなれば父親のような船
父親自体を知らないので、主人公の勝手なイメージに過ぎないのだが、、、、、
主人公はひと目でこの船が好きになった