第8章 憎しみの形
「で、でも!ほら、俺は好きだぜ!主人公のきれいな金色の髪。」
と、シャチ
「オレもだぜ!蒼い瞳だって海みたいできれーだし。」
と、ペンギン
「お、おれもだよ!金色の毛で蒼い目のクマがいたら、きっと好きになるよ!」
「いや、そんなクマいねーよ!」
「どんなクマだよ!怖いわっ!」
「フ、フォローになってなくて、すみません、、、」
ベポが、がっくりと膝をつく
この白クマさんは、とても打たれ弱いようだ
でも、とても優しい
こんなにも、私を気遣ってくれる
「で、でも見た目だけの好みだからっ!
キャプテンもきっと主人公と話したら、絶対に主人公のこと気に入るよ。」
ベポには、曖昧に微笑んだが、、、、
それは絶対にないだろう、、、
慌てて気遣ってくれる優しい3人に申し訳ない気持ちでいっぱいになった
「ごめんね、、、主人公。キャプテンの好みはさ、主人公が悪いわけじゃないのに、、、。」
いや、私こそが元凶なのだ
でも、そんな事は優しい彼のクルー達には伝えなくていい事だ
彼等に余計な心配をかけたくない
というのは言い訳で、、、、本当は真実を話して彼等にまで嫌われるのが怖いから
自分の弱さに嫌気がさす
どんなに疎まれようと、ローの力になりたいと願っているのは自分ではないか
では、せめて、、、
「あなた達だけでも困った事があればいつでも教会に来て下さい。食事でも何でも、私に力になれることがあればできる限りします。」
精いっぱいに、笑った
そんな主人公にホッとしたように、三人が口々に声を上げた
「俺は毎日でも寄りたいぞ!いいのか?本当に来ちゃうぜ!」
「オレも!放置プレイは大好きだけど、主人公には毎日会いてーもん。」
「うわ〜ん。主人公、ありがとう!」
きっと、大丈夫
ローを、彼等を、無事に送り出すまでは
泣いたりなんて、するもんか