第8章 憎しみの形
10年前、、、、俺は大切な人を失った
その人は、コラさん
フレバンスの悲劇から、自暴自棄になっていた俺は全てをぶっ壊したくてドンキホーテファミリーに入った
コラさんはそのドンキホーテファミリーの幹部だった
最初の印象こそ最悪だったが、今思えばあれは全て俺を思っての行動だった
そして、半ば無理やりだったが治療の旅に連れ出してくれた
その旅で、コラさんが真剣に俺の事を考えてくれているのがわかった
俺自身でさえ諦めていた『珀鉛病』の治療
コラさんは俺を本気で助けようと、世界中の病院をあたってくれた
しかし―――
そこで酷い裏切りにあった
天使のように無垢な顔をして、金の為にあっさりと俺を裏切ったあの女、、、
気を失った俺が目を覚ましたのは、コラさんが島から連れ出してくれた後の船の上だった
「きっと、何か理由があるはずだ。」という、コラさんの言葉に一縷の望みを賭けたのかもしれない
震える手で双眼鏡を手に取り、遥か向こうに見える港を探した
そこには、世界政府の旗を掲げた船
やっぱり、、、、あいつは、、、、
おれを売ったんだ、、、
あの時、おれは絶望というものを骨の髄まで味わった
コラさんの言葉も、もう何も耳には入らなかった
まるで正気を失ったように、おれはしばらくは口も聞けないくらいな状態になり、そして、たどり着いた島で今までにない程に体調を悪化させた
まだ、治りきっていないのに外に出た為か、はたまた治療さえも嘘だったのか
もう、考える事さえ億劫だった
このまま、、、、おれは、、、
死んでしまうのか、、、、
絶望の中で死を覚悟した
でも、、、、コラさんだけは最後まで俺を見捨てなかった
まさに命懸けで俺を救ってくれた
コラさんが、オペオペの実を食べさせてくれなかったら俺はあの時、死んでいただろう
結果的には、コラさんのおかげで俺は助かり、かわりにコラさんが死んだ
彼の本当の名前は、ドンキホーテ・ロシナンテ
ドフラミンゴの実の弟
あの人は海軍だったにも関わらず、政府もドフラミンゴも、海軍さえも敵にまわして俺を救ってくれた
そして海軍のスパイだとバレて、ドフラミンゴに殺された、、、