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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


佐伯さんの事はひとまず置いておいて仕事に集中しよ。

でもその前に今日は試合を見るの。
さすがにもう鼻血は出さないけどかっこいいって思う気持ちはどんどん大きくなっていく。

シュートを決めて握りこぶしを緩く上げる仕草とユニホームで汗を拭う仕草がたまらなく好き。

3人でケーキを食べながら試合を見てる。

「てかさ、青峰さんってシュート外したことあるの?」

「高校の時はほとんど外してなかったかな…横に飛んで投げても98%は入れてたし」

「98%って…」

「高校の時から知ってたら多分高校の時も好きだったかも…」

「もー!みさきってほんと可愛いなぁ。そんなに大ちゃんが好きなの?」

頭がぼーっとして次々と心の中が言葉になってこぼれ落ちる。


「うん。なんかすごい大好きなの。声も顔もギュってしてくれるとこも全部好き。試合前に行ってらっしゃいって言ったら今日は“行ってくる”って言ってくれて、それがもうホントに嬉しくって熱でそうだったの。あんなかっこいい旦那さんがいたら絶対毎日行ってきますって言って欲しい……」









「なんか……みさきおかしくない?」


「確かに……顔真っ赤で目も充血してるし、いつもより目がとろんとしてなんか変だよね?」

美緒とさつきの声が聞こえてたけど瞼が重くて起きてられない。
美緒の少し冷たい手が首を触ってすっごくいい気持ち。


「ちょっとほんとに熱あるじゃん!!!」

「うそ!通りでおかしいよね」

美緒もさつきも大きい声出さないで。なんかふわふわする

「こっちおいで」

ソファにいるあたしを美緒がベッドに運んでくれた。

「あ、ヤダ……試合……」

「ダメ。寝なさい」

こんなことなら寝室にもテレビ買えばよかった…

あぁ眠い。

寝ちゃお。

「青峰君がんばってね…」


「みさきほんとに熱あったんじゃん」

「でも来た時は普通だったよね?」

「微熱だったのが青峰さん見たせいで高熱になったんじゃない?」

「熱39度もあるし、みどりんに来てもらった方がいいかな?」

「明日下がってなければ連れてこっか」

「今日はここ泊まろ」

「なんかみさきって熱出すとエロいね」

「あんな目で大ちゃんに大好きとか言ったら多分一瞬で仕留められちゃう」

「あ、でも…」

「「さっさと仕留められちゃえばいいのか」」




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