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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


sideさつき

みさきを寝かせてからしばらくすると試合に勝った大ちゃんから電話が鳴る。

「もしもーし」

「んだよ。さつきかよ。みさきは?」
なんだよとは何よ…

「高熱出して寝た」

「は?試合前は普通だったぜ?医者行ったのか?」

自分は熱出たって病院なんか行かないくせにみさきのことになるとホント人が変わるんだから。
自分なんてインフルエンザでも病院に行きたくないとかごねておばちゃんに怒られてたくせに


「明日も下がってなかったら連れてく」

「あいつアレルギーあるからちゃんとしたとこ連れてけよ」

「なんで大ちゃん知ってるの?」

「NYでエピペンってのがバッグから落っこちたときに聞いた。んなことよりみさき大丈夫か?」

大ちゃんがみさきのアレルギーを知ってたことは驚いたけどこっちから色々聞いてみさきが話してないことまであたしが話しちゃったらと思うと大ちゃんが話題を変えてくれてよかった


「だから今寝てるって…」

「そうじゃねぇよ。北海道行った日になんかあったんだろ。そっちだよ」

「多分もう大丈夫だと思う。あたしも美緒も一緒にいるし」

「そうか。電話したとき多分泣いてたんだろうけど俺は近くでどうにかしてやるってことはできねぇからお前らが一緒にいてくれんなら少しは安心できる」

「少しはって何よ。大ちゃんといるよりあたしと美緒の方が安心に決まってんでしょ!」

これはみさきの過去に関わってくるから大ちゃんには言えない。でも心配させたままも可哀想だから大丈夫だって言うと少しだけホッとしたようだったし、雑な大ちゃんとは思えないことを言ってくるから驚いちゃう

チームメイトのところに戻るって言う大ちゃんと電話を切ると美緒が「青峰さんなんだって?」って聞いてきた

「みさきのアレルギーのこと知っててちゃんとした病院に行けって言われたのと、北海道行った日大ちゃんと電話したらしいんだけどみさき泣いてたと思うって言ってた」

「青峰さんってさみさきのことどこまで知ってるんだろうね」

「分かんないけど、最後までは知らないと思う。それに知ったとしても大ちゃんがみさきの事好きなのは絶対変わらない。」

「そうだよね。てかあの事知って好きじゃなくなる人なんてみさきの事好きになる資格ない。過去も含めてみさきだもん」



「「みさきには絶対幸せになってもらわなきゃね」」
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