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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


side青峰

夜になってみさきからメッセージが届いた

“出れなかったらスルーして”なんて書いてあるけどそんな事するかよ

声が聞きたいから連絡が欲しいと思ってる俺の気持ちなんて微塵も通じちゃいねぇ。

なんつーか…すげー手強い
かといって今の段階でストレートに好きだとも言えねぇし…

眠りの質が下がるって聞いてから寝るときはスマホを寝室に持ち込まねぇようにしてたけど最近は寝る前にみさきの写真を見てから寝るのが日課になってまた持ち込むようになった

睡眠の質も大事かもしれねぇけどやっぱ俺にとってみさきより優先することじゃねぇ


明日は試合だし早めに休むか…

試合前にネロをベッドに連れて行くとさすがに休まらねぇから今日は連れて行かないでおこうとするとすげぇ寂しそうな顔して見てる

あーもう!!なんだ!!
連れてけってことかよ…

『ベッドに乗らねぇなら連れてってやる』


ベッドに乗れねぇのが不満なのか若干不貞腐れたような顔だけど立ち上がって付いてきた

ネロは賢いから俺が“乗るな”と言えばベッドに乗らない

本当は寝室はベッドしか置く予定じゃなかったけど、初めてネロを寝室に入れたときに床で寝るから可哀想だと思ってソファを買ったら気に入ったみたいでそこで寝てたりする

『いい子だ。みさきの写真消したことは今回だけは許してやる』

俺の言葉に少しだけ鼻を鳴らしてあくびをするネロを見てたら俺も眠くなってきた

制服ででかいソファに小さくなって寝るみさきを見ながらNYで抱きしめたときの感覚を思い出す

カウチで初めて抱きしめて寝たときの少し焦った感じも最後に抱きしめたとき安心したように俺に頭を預けてきたことも何一つ色褪せることなく思い出せる。

抱きしめただけで分かるなんて思っちゃいねぇけど、多分俺はみさきとの相性は悪くねぇ
あんなにぴったりはまる感じの女なんて今までいなかった

あんな風に抱きしめて寝たことなんてねぇけど付き合ってりゃハグくらいはしてきた
ハグがいいと相性もいいってのが俺の持論。

時間はかかっても絶対ぇ手に入れる


起きたらみさきからの電話が来ると分かっているせいか連絡がなくて悶々と考えるときの不快感がなくて今日はゆっくり寝れそうだった


ベッドに寝転がって相手チームのDVDの内容を思い出しながらシュミレーションをしてるうちに眠りに落ちた
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