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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


(帰ってきたからいつでもOKだよ)

2人に連絡を入れてから、撮影で使ったお花をリビングに飾ると一気に部屋が明るくなった。

チャイムが鳴って玄関を開けると、目の前に二人のバニーちゃん。
その格好でマンションを歩いたのかと思うとビックリだけど、この2人なら目の保養にしかならない

「かわいー!!!すっごい似合う」

丸いしっぽがめちゃくちゃ可愛い。
可愛すぎる。

これくらいスタイルよければあたしもバニー着たかも。
いや、やっぱ無理。恥ずかしい

「みさきはこれだよ!」


そう言ってさつきが出してきたのは……



制服

「え…犯罪なんですけど…」

「絶対似合うからこれ着て♡」

あたしは制服着たことないから初制服。

ワイシャツとエンジのストライプのネクタイ
白いラインの紺のスカートとニーハイソックス

「これさつきの高校の?」

「うん!そだよー!絶対似合うと思ったの!あたしはハイソックスだったけどみさきはニーハイのが似合うと思ったの!」

多分あたしの太ももの傷を気にしてくれたんだよね…
ちょっと隠れないかもしれないけどその気持ちがすごく嬉しい。


さすがに二人の前で着替えるのは恥ずかしいから寝室に入って着替えた。
ちょっと緩いけど全然着れる。
でも……ネクタイだけなんか長くない?

着替えてそーっと出るとバニー二人が食事を並べてる。
もちろんデパ地下のデリ。

「着たんだけど、これで大丈夫?」

「「きゃー!!予想通り!」」

「髪は巻いて低いところで2つに結ぶの」

コテを使って巻いてくれて前髪はポンパドール。

これ、絶対犯罪だよ。あたし26だよ?
むしろあと2週間で27なんですけど。

メイクは自分で少し足して、なんだかんだあたしもノリノリだけど。


「お酒足りなくない?」

「これじゃ買いに行けないでしょ!」

「今日なんてみんなこんなだしこれで行こうよ」

「うそでしょ⁉」

あたしの意見には全く耳を貸さない2人は、来た時と同じようにカーディガンだけを羽織って行こうとしてるから、あたしも長いカーディガンを羽織って3人で家を出た



「すみませんが年齢確認できるものをお願いします」

恐らく現役高校生の男の子……
なんて運の悪さ

渋々免許証を出すと二度見された。

おばさんが制服着るなよとか絶対思われた。
もうこのコンビニは使えない…
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