• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


開幕戦の観戦の為にボストン入りして、ホテルでのチームミーティングを終えてから、昨日ボストンに到着したテツに連絡を入れた。

「はい」

「よう。俺もボストン着いた。合流しよーぜ」

「練習はいいんですか?」

「今日はオフだ」

テツの宿泊先を聞いてから、監督に行先と明日戻ることを伝えてホテルを出た。









ホテルに着くとロビーに黄瀬とテツと火神がいた。

「火神もいんのかよ」

「いちゃ悪りぃのかよ」

「相変わらずですね」

「青峰っち久しぶりっス!」

「うっせぇ!このおしゃべり野郎」

心当たりがあるのか、黄瀬がヤバいという顔をして後ずさった

「とっ……とりあえず、部屋行くっスよね!?」

まぁそうだな
ロビーじゃ人目も気になるし


開幕戦に合わせてNBAのファンがわんさかいるボストンで騒ぎになれば成田のもみくちゃどころじゃすまねぇ。

部屋はスイートらしく部屋が3つあって黄瀬の部屋かと思ったらテツも同じ部屋だっつーから驚いた。

「黄瀬くんのスケジュール出るのがギリギリすぎて相部屋しか取れなかったんです。僕としては大変不本意なんですが」

「なんで不本意なんスかー!俺は黒子っちとの相部屋大歓迎っス」

「「今日は俺もこっち泊まるぜ」」

俺と火神の声が被って目が合った

こっちに来てから気づいたけど、俺と火神はたまに同じことを考えてる時があって一緒に試合とか見てても着眼点が似てる。


「そーいや、お前LAまでみさき送ってったんだって?」

「なんで知ってんだよ」

「おばさんからみさきが迎え断ってきたって連絡あった」

「すげー警戒されて手を引けって言われた」

「まさかそれで引くとか言わねぇよな?」

「引くわけねぇだろ。その程度なら最初から送らねぇよ。……誰にも譲れねぇくらい本気で惚れてる」

火神はマジでいい奴だと思うしコイツの彼女ならすげぇ幸せにしてくれると思う。男の俺から見てもすげぇカッコイイし優しいし。
でもみさきだけは譲れねぇ。
後から好きになっておいて悪りぃけどこればっかりは無理だ。

「ならいい。そんで俺が送ったあいつの写真は絶対消せ。バレたらマジでやべぇ」


チッ……消してねぇのバレたか。
けど、消すわけねーだろ。
今あいつを見れるのはこれしかねぇんだから。

だから、嘘をついてやった

「もう消した」

/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp