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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


side青峰

トレーニングキャンプとプレマッチで感触を確かめる。

悪くはねぇ…がイマイチ噛み合ってこねぇな。

トレードされて新しく入ってきたPGのパスのタイミングにズレを感じる。
若い選手のせいかパスターゲットを見極めるタイミングが若干遅い。

練習重ねて合わせてくしかねーか。
パスもするようになったとはいえ、俺の本業は点を稼ぐことでパスを本業としてる奴にアドバイスできるほどの自信はねぇしな。

こんな時テツならどうすんだろうな…

才能を開花させたことでバラバラになってしまった自分たちを再びつなげてくれたパスに特化した親友を思いだす。


さつきに“たまには来いって言っとけ”っつったら本当に来るらしく「10月の最後の水曜から休みがとれたので黄瀬君と一緒に開幕戦見に行きます」とか言って連絡してきた。

俺と火神は開幕戦に出ないことを伝えたら「えっ…まさか外されたんですか?」とか言ってきやがった。

ちげーよ。開幕初日は俺たちのチームは試合入ってねぇのって言うと、「じゃあ青峰君と火神君の活躍はテレビで見ます」っていつもの調子で言われた。


開幕戦はうちのチームも見に行くことになってるし火神んとこのチームも来るだろうな。

今年はボストンで開幕するから30日にはボストン入りするけど試合を見るのと練習以外は自由行動だから会いに行くか。
とりあえず黄瀬はシバく。

でもあいつから送られてきた欲しくもないキメ顔写メにみさきが写っててあのピアスをしてるのが分かってアドバイスをもらって正解だった。
今回は見逃すか...いや、無理だな。みさきと近すぎてムカつくからやっぱシバく。

しかもみさきからは帰国の連絡があって以来1度も連絡がない。

俺から連絡するにも用事もなく連絡なんてしたらメッセージ嫌いのあいつに嫌がられそうだしな...

あー、マジで会いてぇ。

みさきからもらったタオルを枕にして寝るネロを撫でると目をこっちに向けてくる。
最初ネロに渡した時は警戒してたけどタオルの上でおやつをやるようにしたらいつの間にか枕にして寝るようになって俺が取ろうとしたら腹の下に隠してた。

気に入ったんだな。
『お前それ好きか?俺もそのタオルの女がすげぇ好き。会っても唸るなよ』

そっぽ向くなよ……

時間はかかるな。
俺もゆっくり距離を縮めるからお前も焦らなくていいから慣れてくれ
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