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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


今日は朝から横浜で撮影があるから余裕を持って早めに家を出る。
高速に乗ってみなとみらいまで1時間のドライブ。

朝の5時でまだ薄暗いけど運転してるうちに明るくなってくるあの感じが結構好き
コンビニに寄って温かいお茶を買って出発。

運転し始めて10分くらいでハンズフリーが着信を知らせてきたと思ったら1コールで切れたけど現場で急な変更でもあるのかと思って直ぐに折り返した。

プルルル...

「起きてたのか?」
名前を聞かなくても分かる大好きな人の声だった

「青峰君?!仕事の人かと思った」

「なんでだよ。番号登録しろよ」

「あ、プライベートのスマホにはもちろん登録してるんだけど車のハンズフリーには登録してなくて、今運転中だからどっちの電話かも分からなくて。びっくりした。どしたの?」

「いや、特に用事っつーのはねぇんだけど、試合の予定メッセージ入れといたから来れそうな時あったら連絡くんね?」

「わ!ありがとう。昨日あたしも調べてたんだけど、ちゃんとした日程表見れなかったから嬉しい。なんとなく3月に行けたらなって思ってて、さつきと美緒も一緒に行けたらいいなって思って今夜聞いたら連絡しようと思ってたの」

「最初から俺に聞けばいいだろ?」

「だってちゃんとした用も無く連絡したら練習とかの邪魔しちゃうかなって」

「そんな訳ねぇだろ。連絡ない方が心配になる」

もう優しすぎ。

「じゃあたまには連絡してもいい?」

「あぁ。俺も連絡すっから、みさきもしてこい」

「うん。あの…ちゃんとした用事なくてもしていい?」

何聞いてるの!?用事ある時だけに決まってるでしょ!
たまに暴走する口に自分でツッコミを入れる

「いつでもしてこい。運転気をつけろよ」

え、いいの?
なんか嬉しすぎ……

「うん。青峰くんも怪我しないようにね」

「またな。仕事頑張れよ」

またねって電話を切って緩みまくる口元に力を入れた

朝から幸せすぎ
それに連絡していいって言ってくれたの嬉しすぎ。
会うのは簡単じゃないけど、連絡ならできるもんね。

それにしても、青峰くんってなんであんなに優しいんだろ?

青峰くんに「頑張れよ」って言われるだけでいつもの何倍も頑張れるし、いい仕事ができそうな気がする。
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