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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


今日はこの間さつきと美緒に少し聞いていた来年のクリスマスを目途に発売を予定しているフレグランスの件で契約を交わすためにさつきたちの会社に来た。

各契約書にサインをして住民票を提出するだけだからそんなにかからないけど、あたしはとにかく名前が長くて正式書類に名前を書くのが大変。

受付に着いて「桃井さんとお約束の黒須です」というと電話で呼んでくれて、さつきと美緒の二人でロビーまでお迎えに来てくれた。

会議室に通されて、プロジェクトリーダーから仕事内容について説明を受けてから、いくつか質問に答えて住民票を提出して契約書にサインをするって流れだからって説明されてさつきと美緒を含めた4人で打ち合わせが始まった。


商品は3種類のフレグランスで、ストーリー仕立ての商品だけどコンセプトは今のところ未定だからそこから始めることになることや、モデルも未定で商品が完成次第モデルを選ぶことなどが説明された。

「黒須さんはメイクアップアーティストと伺ってますが具体的にはどういった仕事内容ですか」

「俳優やモデルなどのメイクをメインとしています。CM、テレビ、雑誌などの撮影現場で仕事をすることがほとんどですが、依頼があれば結婚式やプライベートフォトのヘアメイクもお受けしています」

「もし仮に、このプロジェクトでイメージモデルのメイクをお願いしたらお受けいただけますか?」

「スケジュール次第ですが、やらせていただけるようであれば大変嬉しいです」

「分かりました。それでは住民票を確認させていただきますので、身分証明書と一緒にお願いします」

運転免許証と住民票を出すとさつきが免許証のコピーを取って驚いた顔をしてる。

「それでは契約書にサインをお願いします」

「名前って全部書きますか?略してよければ略したいんですが…」

「イニシャルでも構わないので略さずに書いてください」と言われてサインをする。

“黒須 N.K.みさき”

プロジェクトリーダーに電話が入って席を立つとさつきがすかさず聞いてきた。

「みさき名前長くない?」

「そうなの。書くのちょー大変」

「ミドルネーム2つもあるの?」

「そうなの。長すぎて役所の書類は大体名前はみ出すか、読めないくらい小さい文字で書いてる」

英語なら筆記体でつなげて書いちゃうからまぁいいんだけど日本だとカタカナで書くから長すぎる。
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