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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


黄瀬君のマネージャーさんと話し終えて自分の車でネイルサロンに向かう。

ロスで1回やったけどジェルの相性が悪かったせいか浮いて急遽いつものところで直してもらうことにした。


「こんにちは。予約の黒須です」

「お待ちしてました。ちょっと久しぶりですね」

個人でやっているところでネイリストさんとの相性がすっごくよくて色々おしゃべりしちゃう。

雑誌をいくつか持ってきてくれてテーブルに置いてくれる。
いつも通りワンカラーのシンプルなのをお願いして持ってきてくれた雑誌を見ると大我と青峰君のあの雑誌も置いてあった。


この雑誌のせいで青峰君にからかわれたことを思い出して顔が熱を持つ。

あたしがその雑誌を見ていることに気づいたのかネイリストさんが話しかけてきた。

「この二人かっこいいですよね。どっち派?」

「え?」

「青峰大輝と火神大我ならどっちが好み?」

「えっと…うーん。青峰さんかな」

まさか青峰君が初恋ですとは言えないし大我とは幼馴染なので全然恋愛対象じゃないとも言えない。

「えー意外。黒須さんは火神派かと思いました」

「え、なんでですか?」

「なんか火神大我の方が優しそうじゃないですか?」

え、大我は確かに優しいけど青峰君だって相当優しい。

「どっちも優しそうですけど青峰さんの方が好みかな」

この話題いつまで続くのかな…ぼろが出ないうちに切り上げたい。

「そうなんですねー♡あたしは火神派なんだけど、青峰大輝みたいな一見怖そうな人に優しくされたらホロッとなっちゃいますよね」

「そういうもんですよね」

あたしは青峰君の事怖そうと思ったことはないけど、優しすぎてホロッとどころか溶けそうだと思った。

話題が収束に向かってるのにその雑誌を読んだらまた何か聞かれそうで違う雑誌を見ながら施術してもらって爪を綺麗にしてもらった。

それにただでさえ青峰君に会いたいのに雑誌なんて読んだら余計に寂しくなりそうだった。

声聞きたいなって思うけど、用もなく電話するのも気が引けるし、かといってなにかメッセージを送るのも何送ればいいか分かんないし…

さつきとか美緒は付き合ってるから毎日連絡とるらしいけどあたしは付き合ってなくてただの片思いだから連絡する言い訳も見つからない。

NYで甘やかされすぎちゃったな…
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