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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


side黄瀬

俺はこれからだってみさきっちにメイクを頼むつもりだし誤解してるなら勝手にさせとけばいいと思った。

みさきっちは青峰っちが好きすぎて俺なんて眼中にないし俺だって美緒しか好きじゃない

俺にとって青峰っちは、知り合った時からめちゃくちゃかっこいい男で、今でもそれは変わらない。

それでもみさきっちの事になると俺に電話してきちゃうくらい慎重でキスもできないくらい臆病になってみさきっちがめちゃくちゃ大事なんだって俺にも分かる。

「てか、あれでなんでみさきっちは何にも気づかないんスかねぇ…」

「何言ってんだ。着いたぞ」

鈍すぎる二人のことを考えてたらいつの間にかスタジオに着いていた。


控室に入るといつものようにみさきっちが挨拶をしてくれて、耳にはあのピアス。

みさきっちにピッタリのデザインでこれを選んだ時の青峰っちがどんな顔をしてたのか見てみたくなった。

みさきっちにピアスのことを言ったら真っ赤になって固まってたどたどしくお礼を言うからどれだけ青峰っちが好きなんだろうと思う。

これ青峰っちが見たらどんな反応すんのかなって思うと鈍感すぎる二人を見るのが楽しく思えた。

「黄瀬さん。黙って前見ててください」って言われて素直に従ったけど“黄瀬さん”ってなんか変。前は“黄瀬さん”だったけど今は違和感しかない。

それを言ったら週刊誌の件を気にしてたみたいで自分が“黄瀬君”って呼ぶからいけなかったのかもとか言ってちょっと困った顔をしてる。


今から“さん”に変えたら余計おかしいし怪しまれるって言ったらちょっと考えて「あ、それもそっか」っていつも通りの笑顔に戻って呼び方も黄瀬君に戻った。

俺のメイクをしてくれてるけど美緒の友達で、俺と美緒の関係を知る数少ない理解者でもある。
実際美緒がうちに来る時はしょっちゅう協力してくれてる。

青峰っちだって有名だから付き合っても堂々とデートとかって訳にはいかないだろうし今回みたいに思いがけず写真を撮られることもある。

だから二人がうまくいけば協力は惜しまない。

「鏡越しにメイク撮ってもらっていいっすか?」

「うん。どうしたの?珍しいね。」

メイクが分かるように近くで撮ってもらう




よし!狙い通り!
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