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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


「分かった分かった。もう聞かないから。とりあえず青峰さんとは仲良くなれたみたいでよかった。こっちおいで」

「みお~」って言ってセクシーなくびれに抱き着くと「はいはい」って頭を撫でてくれる。

美緒ってなんかお姉ちゃんっぽい。

「てか、みさきっちこっちのお仕事いつから再開っスか?」

「10日から受けることにしてるから、またお願いします」

「あ!そのことなんだけど、あたしと美緒からちょっとお願いがあるの。仕事なんだけど」


まだ発売日程は未定なんだけど来年のクリスマスを目途に3種類のフレグランスを新商品として開発することになって、さつきと美緒の会社では新しい試みで仕事関係者から数人開発に携わって意見をもらいたいってことだった。

「それあたしにできる?てかさつきってヘアケアの業務用の部署にいたんじゃなかったっけ?」

「そうなんだけど、今回は特別なの。社を上げてのプロジェクトで各セクションから人が集められたの。だから、今回だけはあたしも美緒も同じチームなんだ」

「みさきならいろんな国に行っていろんなこと経験してるからいいかなってさつきと話してたんだけどどうかな?」

「うん。じゃあやらせてもらおうかな。今年のクリスマスもまだなのに来年のクリスマスの商品考え始めるなんてすごい気合だね」

「うちの会社フレグランス部門が弱くて、来年100周年だから大きく宣伝したいってことでその話が出たの」

まだモデルも決まってないから何とも言えないけど、最初から関われるならメイクもしたいな


既に日付が変わろうとしているのに仕事用のスマホに連絡がはいって、見ると、黄瀬君のマネージャーさんからだった。

(夜分すみません。お世話になります。帰国されたと聞きましたので早速で申し訳ありませんが10日からの黄瀬のメイクをお願いしたいのですが。メッセージ確認したらまた連絡ください)

「黄瀬君もうマネージャーさんに連絡したの?」

「あれ、もう連絡きたっすか?」

「うん。返信しておくね。いつもありがとうございます」

マネージャーさんに返信して、あたしはそろそろ自分のところに帰ることにしたけどさつきは美緒と打ち合わせが残ってるからって言って残った。


帰国当日に会えると思わなかったけど一人でちょっと寂しかったから会えてよかった。








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