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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


マイアミで撮影した大我の話をして撮られたらマズイからホテルから出ずほぼ部屋にいた事を話した。

「え?ってことはみさきずっと大ちゃんのお部屋にいたの??」

「え...」
青峰君の部屋に行ったなんて一言も言ってないのになんで知ってるの!?
エスパー?!

「だって大ちゃんに電話したときみさきがスパ行ってるって言ってたもん。同じお部屋にいなきゃそんなこと知らないでしょ?」
ひぇー!!!さつきお願い。もう黙ってください。あたしも黙ります

「みさき、逃げれないからね」

「みさきっち意外に積極的っすね」

「...黙秘します」

「ここで黙秘権は使えません」

美緒にピシャリと言われてしまったから、一緒にいたことだけは白状した。

「確かに同じお部屋にいたけど、もちろんなんにもなかったよ。だって青峰君はあたしの事なんとも思ってないんだもん。あたしは好きでも向こうは何とも思ってないんだからなにか起きるわけないじゃん。期待させてごめんね」

「てか、どんな流れで青峰っちの部屋に行ったんすか?」

黄瀬くんに聞かれて、初日の寝落ち事件と、仕事明けはあたしが心配だからって一緒にいてくれたことを説明した。


「それでホントになにもなかったんスか?」

「うん。だから青峰君はそういうんじゃなくて、友達として誘ってくれただけであたしの完全な片思いなの」

「キスとかしなかったの?」

「美緒!何言ってんの?!してないに決まってるじゃん!あたしが勝手に好きなだけなんだって」

「じゃあ…ギュッてした?」

「...」
さつきってどうなってるの??なんでもお見通しってこと??

「あ、したんだー」

自分の予想が的中して嬉しいのかニコニコ笑ってる。

「そういう意味のはしてないよ!ハグなら大我ともしてるもん。それに青峰君が寒がりだから湯たんぽ代わりにされただけ。NYはもう朝晩寒いの」

「湯たんぽって、まさか寝る時ギュッてしてたの??」

自爆した。

「もう聞かないで……なにも答えないから」

恥ずかしくて近くにあったクッションを掴んで顔を隠した。
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