第1章 新しいお家
やっぱり中も怖い…明らかに古いし。でも、意外と広いからよかったのかも。
スッ…
ふと、後ろに気配を感じた…私は恐る恐る振り返った…
ひぃぃぃっっっ!
後ろにおばあさんが立っているではないか!
「で、でたぁぁぁぁぁ!!」
私は腰を抜かしてしまい、その場に座り込んだ。
「何がね。私はここのアパートの大家だよ。そんなに青ざめて。なにか見えるのかい?」
あー…よかったぁ。大屋さんかぁビックリした。
「す、すみません!わたし、怖いのがとても苦手で…」
「そうなのかい?なら、この部屋はやめておいた方がよかったのかもねぇ」ボソッ
「え??」
おばあさん言った言葉が気になったけど怖いから聞かないでおこう。
「それじゃあ、引っ越しのお祝いってことで田舎から送られてきた家の農園のリンゴをおいとくね。」
「あ!ありがとうございます!」
そうしておばあさんは出ていった。
いったいおばあさんが言ってたことはなんだったんだろう…