第1章 新しいお家
私は、小さい頃から幽霊とかそういう怖い話が大の苦手…
一人でいるときの物音とか涙が出ちゃうくらい怖い。
でも、私はもう大学生なんだからしっかりしなきゃ!アパートに独り暮らしをして、怖いのも克服するわ!
とかいいつつも…アパートについたら…
「えーー!?!?」
不動産やさんが見せてくれた写真とは大違いじゃない!
そこには古びた雰囲気の明らかにヤバイアパート…
げっ…ここにひとりか…うぅ…泣きそう。
階段を登って自分の部屋のある2階に向かう。
ドアの前に立って、深く息をすいこんだ。
大丈夫だよ。うん、頑張れ私!
ギィィーー…
うわっ…やな音。
私はそっと玄関に足を踏み入れた。