第28章 お弁当
「あ、あ、あんまり、…動いたら……ぁあん…!」
身体に負担がかかるよ。って言いたいのに、言えない。気持ちよくて、たまらないのだ。
笑ったのはカカシで。
動きながら、目を細めた。
「動いて、って素直に言いなよ。やっぱいいね、家だったら声が出せるな」
深い抽送が連なる。
もう、いきそう……!
深い快楽の波が押し寄せる。カカシの背中に手を回して、ぎゅっと脚を絡めた。
「あ、ぁぁぁ、イッちゃ…う、う、ん…!」
私の喘ぎが甲高く変わる。目をつぶりそうになったけど、彼を見てイキたかった。
「キス……したままイキたい……」
笑ったままカカシの顔が近づく。
「……っ、ああ、……オレもイきそうだよ、いっしょにイこ」
深く唇を合わせた。
舌が絡まる。腰を深く動かすカカシのピストンに合わせて、目の前が真っ白に変わる。
「ぁ、ぁ、ぁ、んっぁ、カカシ……」
大好き………。
頭の中に火花が弾ける。子宮がきつく締まったあと、奥深くで素早く痙攣した。同時に膨らんだ血流の集まった塊から、膣奥に、白い濁液がはじけた。
なかに、熱い飛沫が注がれる。
カカシは精液を出すたび、腰深く押し込んだ。ぜんぶ膣中に入れたいみたいで。
「あー、……垂れてる」
抜いた自身を見て、溜息をはいた。
ごぽりとシーツに溢れ落ちる。
お尻から流れた液を、カカシは惜しんだ。そのあと、目尻を下げて私を見て、顔を傾けた。
「かわいい……花奏がオレの匂いまみれになるの最高だね。すっごく満足だよ」
「ん」
頬や首にカカシはキスをする。
「腹、傷残ったら、ごめんな」
手のひらでお腹に触ったあと、吐いた熱い息がお腹をつたう。カカシの唇は傷口のガーゼの上で止まる。
「ううん、カカシこそ、残ったらごめんなさい…」
私の言葉を遮るように、
カカシは、なでた頭をポンポンとタッチした。
ついでに離れて起き上がる。
「男はね、傷があってもいいの。風呂入って、飯食お。腹減っちゃった」
私の身体を引っ張り起こした。体力がカカシも少しずつ戻っているのかな。退院してから身体が動くようになっている。
「うん。そうだね」
油断は禁物。でも少しずつ体力が戻るカカシにホッとしている。立ち上がった私はカカシの身体を支えて、いっしょに脱衣所にむかった。