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【NARUTO】柔らかな月を見上げて

第15章 突然


「はぁ…………、分かりました。 では花奏から先決にお願いします」

とカカシ。


「あー、そうですね、分かりました。では私から……って、なんでなのよ!」


盛大にカカシに突っ込んだ。そんなバカな。びしって腕をはたいた。


「な・ん・で、私からなの?おかしくない?おかしくない?おかしくない?」


3回いった。私がカカシに詰め寄るのに、普通の顔だ。表情を変えない。


「オレは隊長だからね? 今忙しい時期だし、万が一何かあったら大変でしょ?」


と、飄々と言うカカシ。
いやいやいや。おかしいよ。


「わ、私だって、変なのになっちゃったら大変じゃない!」


無理無理って騒いでいると、三代目が手を前に出して、私にみせる。

薬だ。毒薬はもう勘弁して欲しい。
どうして用意してるの、このジイさん。

「えーーー……」

あからさまに私が嫌そうに、歪んだ顔を向けるのに、猿飛様は気にしないで、「ほれ、受け取れ」と促す。


「大丈夫じゃ。木ノ葉も試作段階で色々作っておるが、戻らなかった試しはない……はずじゃ。 みんな一度や二度は実験台になる宿命じゃ」


なにが大丈夫なのか。そんな宿命いらないし。ぜったいに怪しい。

しかし。みんなしてるのか。
可哀想に…………。


「……はー、分かりましたよ」


抵抗しても無駄だと観念した私は、しぶしぶ三代目から薬を受け取った。



「ーーーで?
これは何の薬なのですか?」



指に摘んで目の前で見た。カプセルの錠剤だ。細かい小さな文字が書いている。見るからに怪しい。


「ワシが開発してもらっとる薬でな。若返りの薬じゃ。 まだ人間には試しておらんのじゃが……白髪が気になってきてのぉ」

と、ジイさんは言う。じゃなかった。三代目は言う。


人を実験台第1号にしようとは、なんと酷い。自分で試せばいいのに。

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