第13章 その後
「花奏……挿れるな」
ズボンと下着を簡単におろされ、
カカシもズボンを脱いだ。
秘所に自身を擦り付ける。
「ん……ん……」
「ふ、狭いな……まだ」
ぐぬり…、と溢れた音に合わせて、カカシの自身で満たされていく。
「ん……んんん、カカシ……」
私は、腕を伸ばしてカカシの肌に触れた。背中に手を回してぎゅっと抱きしめる。
カカシの汗ばんだ匂いがした。
イッたあとだから、頭がクラクラしていた。
「っ……、挿れただけなのにな……」
カカシが少し笑って顔をしかめる。
呼吸を整えている。
「花奏……」
カカシはゆっくりと腰を揺らし、徐々に強くしていく。勢いで振り落とされそうで、ぎゅっと掴んで身体を密着させた。
気持ちいい。でもそれ以上に、安心する。不思議……カカシに抱きしめられると、私は安心する。
気持ちいい……心も満たされている。
「花奏…………」
情事をしてるカカシの顔は色気が漂う。
口端をあげて私を見て、腰を揺らしている。
「ぁあ、ぁ、んんっ、ダメ……っ」
強い律動についていけない。いっしょに快楽へと登り詰めされる。ひたいに汗がにじんだ。
「花奏……花奏……」
「んん、…ん……」
耳元で名前を優しく囁かれ、私は目の前が徐々に霞んでゆく。
「すき……お前がすきだよ。本当にすき……」
幾度も幾度も愛を呟いている。
カカシの息は荒い。
「…花奏……強くするな……」
一気に激しくなる動きに
ついていけない。
「ああぁ、ダメ、んんーーー……」
最奥を何度も突かれたとき、嬌声をあげる。私は一気に果てた。そのあと、カカシも私につられるように達した。中で熱い飛沫が爆ぜる。とくとくと、あたたかい体液が秘所に注がれている。
私は宙を浮いたように身体が軽くなり、
身体を揺らしていた。
「はあ…………はぁ、カカシ……」
ぎゅっと汗ばんだ背中を抱きしめていた。落ち着く。カカシも私を抱きしめてくれている。あたたかい気持ちになる。
きっと…私は…カカシが……。
「はあ…………はあ………、花奏……すきだから……すっげー好き……」
声と表情、カカシを見て、私は、
ぞくりと、身体が震えた。
「カカシ………」
私が名を呼べば、濡れた唇が私の唇に触れた。