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【YOI男主】裏・小話集【R18】

第1章 裏・小話集


『感触』(ヒゲ×純)


口から出る甘ったるい声に、なけなしの理性を取り戻した純は、咄嗟に歯を食いしばろうとしたが、刹那背後から藤枝に激しく突き上げられ、叶わなくなる。
(きっと今、僕はどんな遊女や男娼よりも、淫らなメスになっとるんやろな)
シーツに顔や上半身を押し付けた状態で、藤枝に腰を掴まれ揺さぶられている様は、まさに発情した獣のようだった。
硬さと張りを失わない藤枝の雄が純の中を穿つ度、すっかり馴染んでしまった純の身体は、素直に快楽を追っていくのだ。
やがて、何度目かの精を吐き出した所で、身体を支えられなくなってしまった純は、そのままシーツに突っ伏しそうになった所を、藤枝に起こされた。
秘所に藤枝の男根をくわえ込んだまま、背面座位の形を取らされた純は、圧迫感に僅かに渋面を刻む。
「膝は、平気か?」
かつて靭帯を全断裂してしまった膝の傷跡を、背後から撫でてきた藤枝に、純は「それでもやめへんのな」とわざと素っ気なく返す。
「本当に嫌なら止めるが、さっきよりもお前の締め付けが良くなってるからな」
「…このド変態」
「そのド変態のCockでよがってんのは誰だ?お前、後ろからされる方が好きだろ」
胡座をかいた姿勢で律動を再開した藤枝に、純は切れ切れに喘ぎ声を漏らす。
肩口に触れてきた藤枝の唇と、それ以外の感触を覚えた純は、小さく笑った。
「…どうした」
「くすぐったいねん。そやけど…あんたのヒゲが僕の身体に触れると、妙に安心する」
未だ師弟関係だった頃から、試合等で藤枝のハグと同時に触れる彼のヒゲの感触が、純は好きだったのだ。
「『どっち』が気持ちイイんだ?」
「…自分で確かめてみて」
藤枝のヒゲと唇が首筋に移動すると、純は湿った吐息を漏らした。
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