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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第9章 三輪隊と黒トリガー


「ボーダーがお前のトリガーを狙って来る可能性があるんだ」

それを聞いた遊真君は、あまり重大な事だとは思っていないようだ。

「...これからどうしたらいいんですか?迅さん、藤咲先輩」
「うーん、そうだな」

悠一は考えるふりをしながら、考えていた事をそのまま言う。

「いろいろ考えたけど、こういう場合はシンプルなやり方が1番だな」
「シンプルな...」
「...やり方?」
「遊真、おまえ...ボーダーに入んない?」
「おれが...!?」

遊真君だけじゃなく、修君や女の子も驚いている。そう言えば女の子の名前聞いてないや。

「空閑をボーダーに入れる...!?」
「あ、別に本部に連れていくわけじゃないよ?僕らの支部に来ない?って話」
「そうそう。ウチの隊員は近界民の世界に行ったことあるやつが多いから、おまえがむこう出身でも騒いだりしない。取り敢えず、お試しで来てみたらどうだ?」

遊真君は少し考えて、修君と女の子も一緒なら行くと言った。悠一はそれを聞くなり、「決まりだな」と言って、支部へ案内する。
女の子の名前は千佳ちゃんと言うらしい。可愛らしい名前だ。

支部に着くと、川の真ん中に建っているのが珍しいようで、3人とも少し驚いている。

「ここは元々川の何かを調べる施設で、使わなくなったのを買い取って基地を建てたらしい」
「隊員は出払ってるみたいだけど、何人かはいるっぽい」
「お、そうか。誰がいるかな~?」

悠一がただいま~といいながら玄関を開けると、陽太郎君が雷神丸に乗って出迎えた。デジャブ。

「お、陽太郎。今誰かいる?」
「...しんいりか」
「『新入りか』じゃなくて」
「おぶっ」

これまたデジャブ。お客さんが来る度にこれするのかな?

「迅さんと明希ちゃんお帰り~」

おっとぉ、またデジャブ。何なのこれ。ここではデジャブが当たり前なの?

「え?何?あれ?もしかしてお客さん?」

修君達を視認した栞は、お菓子無いかも~!と言いながらパタパタと部屋の奥へ消えていく。

「取り敢えず、みんな上がって。リビングでお茶を用意するから」

リビングに移動し、栞が用意してくれたお茶菓子をそれぞれの前に置く。

「どら焼しかなかったけど...でもこのどら焼いいやつだから!食べて食べて!あ、私宇佐美栞!よろしくね!」

て言うかこのどら焼、桐絵のじゃ...?
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