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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第4章 嫌な思い出とSE


「そしてとうとう限界が来たんだ。ずっと僕の側に居てくれた悠一に『悠一には【化け物】扱いされる人間の気持ちなんてわからない!わかるわけない!本当は悠一だって【化け物】だと思ってるんでしょ!どうせ親に言われたから仕方なく側に居るだけなんでしょ?無理して関わらないでいいから遊んできなよ。僕なんかと居るより、遊んできた方が何倍も楽しいんだから!』って。悠一がそんな事思ってないのわかってたたし、悠一だって僕と同じだったのに、何故か出ちゃって、酷いこと言ったんだよ?なのに悠一はずっと僕の隣に居てくれたんだ。その日以来、お互いがお互いの1番の理解者になったんだ。お人好しにも程があるよね」

話終わってみんなを見ると、ただ呆然としていた。

「み、みんな?どうしたの?悠一、僕また変なこと言ってた?」
「いや、事実をありのままに話してたけど...俺にもわかんないな」
「ど、どうしたらいいの?桐絵?京介?栞?レイジさん?大丈夫?」

4人とも固まって動かない。桐絵の肩をポンポンとすると、元に戻った。

「明希、あんた...大変だったのね」
「あ、戻った。うん、大変だった」
「なんか軽々しく聞いちゃってごめんね?」
「いいよ全然。気にしないで?僕のSEの話をするいい機会だったから」
「そう言えば、先輩のSEって具体的にはどういうものなんすか?」
「あ、私も気になる!」

なんか興味持たれたけど、そんないいもんじゃないんだよなぁ。まぁいいか。

「えっとね、さっきも言ったように相手の考えてる事がわかったり、その逆、自分の考えを相手に伝える事が出来るの。トリオン体の内部通信みたいな感じだと思ってくれたら分かりやすいかな」
「あぁ、だから「嘘ついてない」のがわかったんだな。やっと理解できた」

まだもう少しあるけど、これは自分でも気味が悪いから言わないでおこう。

「それにしても、SE持ちが幼馴染みってなんか凄いね。恐らく明希ちゃんのSEも迅さんのSEと同格の物だろうし、これで戦闘も強かったらチートだね!」
「宇佐美先輩、フラグ建てないでください。見事回収したら先輩の事[1級フラグ建築士]って呼びますね」

何て不名誉な呼び名だろう。僕はそんなに強くないし、呼ばれることは無いだろうな。

「「いや、もう回収してる」」
「えっ」

え?2人とも何言ってるの?
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