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清廉の君に紅を【刀剣乱舞】

第4章 経始【進】


さてと、と呟けば、早速刀剣男士様の捜索開始だ。

もう襲いかかって来られても大丈夫だ。
怖くない訳では無い、何なら凄く怖いが、
昨日のように、理由もわからずただ切りつけられてしまうのではなく、なぜ人間を嫌うのか、なぜ襲ってくのかをしっかりと理解した上でなら、受け止めることが出来ると思うのだ。

静まり返った本丸には、私の足音と、それに合わせて少しだけ軋む床の音だけが響く。

...やはり自ら姿を表して下さることなどそうないのだろうか.......。
当然だろうが、やはり少しだけ傷ついてしまう。
だが、こんなことでへこたれていては今後ここではやっていけない。
自身を奮い立たせ、前を向いて歩き続けた。



そんな私をずっと後から付けていた人物がいたことなど気付かずに...
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