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清廉の君に紅を【刀剣乱舞】

第2章 按排【現】


しかし、どんなにこんのすけ様が良いお顔をなさらずとも、一瞬でも私が良い顔をしたことに夜神様はすかさず話に入ってきた

夜神「審神者なんて名前だけで、実際は本丸で好きに過ごしてくれればいいんだ、刀剣男士だって所詮は“物”だから戦で傷ついても全然平気だし、なんなら飯も食わせる必要はない、ただ召使いとして使ってくれていい。
それに本丸にある資材、小判は君が自由に好きなことに使用していいんだよ?
なに、足りなくなったら刀剣男士共に調達させに行けばいいだけだから、尽きることもない。どうだ?最高だろう?」

身を乗り出して凄い迫力で畳み掛けられ、気づけば手には万年筆、机には何やら契約書が置かれていた。

『夜神様が仰った素敵な条件は勿論とても快然たるものです。
しかし、命を救ってくださった恩人からのご依頼、そのようなことをお聞きせずとも、元よりお受け致します。
何卒宜しくお願い致します。』

私が頭を下げた時、夜神様のお顔が醜く歪んでいたことに私は気づくことが出来なかった。

契約書にサインをしようとした時、こんのすけ様が何か言いかけたが、夜神様によってその言葉は誰の耳にも入ることは無かった
夜神「ただ、君にお願いしたい本丸は少々面倒かもしれないが、君ほどの清い神気で溢れているものなら、
なんの問題もないだろうよ。」
と夜神様は微笑まれた。
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