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魔界の夜

第9章 恋心


「ん~なかなかかわいいわぁ。もうちょっと遊んじゃおうかしらァ。」

彼女の攻めはそこでようやく一呼吸置かれた。

連続でイかされた私の身体は倦怠感に支配されていたけど、私はなんとか上体を起こした。そしてはたげた服をなおそうとしたがそれはかなわなかった。

「きゃっ」

腕が引っ張られ、手首に縄のようなものが巻き付けられる。

あっという間に縛り上げられ、その縄はさらにはだけた服の上から身体にも巻き付けられていく。
胸を強調するような縛り方をされ、私は身動きがとれなくなった。

「ふふっ。あなたみたいな子は口を塞いでおきましょうねぇ。」

そう言って次に彼女が取り出したのは、丸いボールが真ん中についたバンドのようなものだった。

私はそれが何なのか分かり、必死に頭を振る。

「いやっ!やめてっ!」

その時だった。

部屋の扉がバタンっと大きな音を立てて開いた。
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