第8章 仲直り
「それでさっきの約束破ったことだけど……許してあげる。」
「本当!?」
「ただし。」
私は今にも抱きしめてきそうな彼の前に人差し指を立てる。
「条件があるわ。」
「条件…?」
「そう…その条件っていうのが…」
急に言うのが恥ずかしくなった私はもじもじしながら身体を横に向ける。
「その…今から、私を抱いて欲しいんだけど…でも…」
「えっ!?抱いて欲しい!?俺に!?」
彼は信じられなかったのか、1番恥ずかしい部分を1番大きな声で繰り返した。
「そ、そうよ………でも」
私が続きを言いかけた瞬間だった。
「じゃぁ早速!」
「きゃっ!?」
彼は私を抱きかかえ、部屋のベッドへと連れていく。
「ちょっと!最後まで聞きなさいよ!」
「え?なに?」
「条件があるのよ!条件が!」
「だから君を抱いたらいいんでしょ?」
「ちがっ、そうじゃなくてっ…」