第6章 約束
薄暗い部屋の中、豪奢なベッドで2つの影が重なり合っている。
「あぁっ!バックス様っ!」
あられもない嬌声をあげている少女は、えも言われぬ恍惚とした表情で男の上に跨っている。
「ん…かわいいね、チュンラン。」
バックスは少女を突き上げる様に腰を動かす。少女もそれに合わせて腰を打ち付ける。
「あっあっあっあっあぁっ」
紅潮した頬、思わず閉じてしまった瞼、眉にも力が入っているが、口元はだらしなくよだれを垂らしている。
男はそういう女性の表情が好きだった。無我夢中になって快楽を貪っている姿は美しく、愛しく感じられるからだ。