第5章 イライラ
自由になった私は床に崩れ落ちた。なんとか床に手を付き、肩を上下させる。終わったのかもしれないが、自分の股を確かめる気力はない。
そうこうしてるうちに私の頭を彼が乱暴に持ち上げた。そして顔に先程まで私を犯していたモノがこすりつけられる。私は何をされそうになっているのか、反射的に理解したが、抵抗する間もなくそれは私の口内へと押し込まれた。そして間髪入れずに腰を振られる。
「うぅっ…んん…」
ジュポジュポと卑猥な音がすぐ近くに聞こえる。
べたべたの感触が気持ち悪かった。なんともいえない不快な味も口内に広がっていく。
あごが外れやしないかと思い始めた時、彼のそれが引き抜かれ、私の顔に生暖かい飛沫が飛んできたのを感じた。
私はまた床に手を付き、顔を伏せた。あまりの出来事に頭がついていかない。
彼も息が上がっているらしく、荒い吐息が頭上から聞こえる。