第4章 2回目
その動きは何かを探るようにあっちこっちをつつく感じだった。私の反応がいいところを探しているんだろう。私は枕に顔をうずめ、反応しないように必死にこらえた。
しかし彼はどうして気づいてしまうのだろうか、いい所を見つけてそこを重点的にこんこんと突く。
快感の火照りがさめない私の身体は何の抵抗もできず、また軽く絶頂してしまった。それでも彼の動きは止まらず、何度も何度も絶頂へと誘われる。
何度も何度も……。枕に涙が滲みても快感は止まらない…。大した抵抗もできず…私はまた……。
そしてついに彼は腰を一層深く私の中に突き立て、静止した。
もやのかかる頭でしばらく考えて、恐ろしいことにやっときづく。荒い息を必死に整えながら、彼の方に振り返る。
「な、中はダメって…はぁ…言ったのに…」
「我慢できなかったんだよ。」
彼はそう言って自身を引き抜く。手錠も消えたが、私はベッドに身を預けることしかできなかった。
「気持ちよかったからさ。」
そんなことを言いながら、奴は私の唇にキスをした。唇をついばむようなキスを2、3度して彼は私の目を見つめる。
「出てって。」
私は精一杯ドヤ顔の彼を睨みつけて、そう言った。
「はぁ~~。」
彼は眉を八の字にして、ため息をつく。
「わかったよ。」
やれやれとでも言いたげな様子で、彼は部屋を出ていった。